カナダの感謝祭はアメリカの感謝祭より約一ヶ月早いのです。
2013年のカナダの感謝祭はあす、10月13日ですが、アメリカでは11月28日です。
聞き覚えのある 「なぜ二日が違うのか?」の答えは どうも、カナダはアメリカよりも北部にあるので、穀物などの収穫日は アメリカよりも はやいから、ということらしいです。
感謝祭は家族の集まり機会です。だから大勢の人たちが集まって夕食をします。
カナダでは(アメリカでも同じだが)一般の家庭では 七面鳥を感謝祭の夕食として ローストします。
私も1957年(昭和32年)に氷川丸で大阪より移住してきた年の、最初の感謝祭には 母と祖母が七面鳥をローストしてくれました。
でもその時には、(その後も数年は) roast turkeyの本当の美味しさというのが理解できませんでした。それに 肉には必ず cranberry sauceを一緒にして食べます。これも なぜこんな甘い果物のソースと一緒に食べるかが理解出来ませんでした。
というより、実際には 「美味しくなかった」というのがその時の感じたことだとおもいますが。。
でも 毎年感謝祭とクリスマスの roast turkeyを食べるのに慣れてくると、一ヶ月前ぐらいから、「ああ、また美味しいターキーがまた食べられるのだ」と、その夕食が楽しみです。
あまりにも 合う日本人全員が「あんなもの美味しくない」と言われるを聞いて、何時も 「何故だろう?」と考えました。
一つの理由は みなさんが 食べられた経験のある ローストターキは 焼け方が不味かったとおもいます。つまり 「焼き過ぎ」であったので、肉が完全にドライであったと想像できます。
勿論ターキは ドライな肉になれば、パサパサで 全然美味しくないです。
ジューシなターキーローストを仕上げようと思えば、まずは 新鮮なるターキで冷凍はダメ。そして FREE RANGEの鳥。工場で育ったターキはやめたほうがよろしい。外を歩き回って太陽を浴びた鳥がよろしい。
そして 重量も重いのはだめ。 13-14ポンドぐらいが一番柔らかい肉の鳥です。
次に難しいのは、(これが実は一番大切なことなのですが) どれくらいの時間、どれくらいの温度でもってローストするか?です。
これを調整するのが私の「役目」なのです。
私はいつも、最初にはすくし短い時間帯で、一応肉の分厚いところに切りを補足いれて、ローストの進行状況をしらべます。そして「ああ、これであれば、あと10分ぐらいかな?」と ローストを続けます。
大方の人は 「ドライなパサパサのターキ肉」を食べられている経験が多いとおもいますが、 実際に ジューシな(つまりナイフで切った時に ジュースがでてくる) なroast turkeyを食べられると そしてそれにCranberry Sauceをつけた食べると、病み付きになりますよ。
あなたも生涯に少なくとも一回はこのジューシなターキに出会われることを祈ってますよ。
2013年10月13日 明日は感謝祭
Vancouver, Canada
FYH著
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